LIFE IN A DAY という映画を見た。
これは普通の映画ではなくて、世界中の人から YouTube に集められた2011年7月24日の動画を繋げて一日分にしたという作品で、先週、別の映画を見に行ったときにチラシを見つけてまず面白そうだと思って、リドリー・スコット監督ってチラシに書いてあったから(これは見間違いで制作総指揮がリドリー・スコットとトニー・スコットだった)それなら観ても大丈夫だと思って観に行ったのでした。
ただ生きているだけでは見ることはないだろう、世界のどこかに住む誰かの、一生の内の数秒が散りばめられていて、それは例えば、山羊追いの男の人たちのおしゃべりだったり、好きな女の子に想いを伝えたいんだけどなんて言えばいいかママに電話で相談する青年のその日のデートの終りまでだったり、父親が撮った15才の息子の初めての髭剃りだとか。それらがテンポよく繋げられていて、これは編集とアイデアの勝利なんだなあ、ちゃんと映画として成り立つんだなあって感動すらした作品でした(ふつうの映画は逆にもっと頑張るべき)。文句なく面白かった。エンドロールが終わるまでずっと楽しませてもらったよ。
ただ、最後の最後にこの作品に共感したクリエイター(なのか卵なのか知らないけど)が作ったらしい日本の動画を幾つか繋げたものが映されて、それだけは、もう、ただの蛇足で。しょうもないもん見せんなと腹がたつくらいの酷いもんでした。これを読んでこの映画を観に行く人がいたら、カタツムリのエンドロールが終わったら席をたつべき。
ところで、この映画は今年の1月にサンダンス映画祭で初上映された作品だったらしく(今日上映スケジュールを調べていて知った)、私の中の「サンダンスは外さない」神話は続いてるのでした。
2011年9月10日土曜日
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