2009年12月8日火曜日

札幌Ruby会議02に行ってみて初心に帰った

地域Ruby会議のひとつ、札幌Ruby会議02に参加してきた。
実は地域Ruby会議に参加するのは初めてで、なぜ札幌なのかというと多分、ちょっとした旅行気分が味わえるとか、Ruby札幌の人たちが好きだからとか、自分が北海道出身だとかそんなことがたまたま重なった結果です。いや、まあ去年の東京Ruby会議とか気がついたら満席になってて行けなかったとかそんなかんじで、他のどこにも行く気はないよ、とかでは全然なくて、後で少し書くと思うけど多分私は本当にRuby札幌の人たちの雰囲気が好きなんだと思う。だから札幌Ruby会議02に行きたいと思って、実際行ってみたらやっぱり素敵なカンファレンスだった。

セッションの内容は、他の人が良いまとめを書いてくれているので、私はもっと私的な今の自分の立ち位置とか背景と照らし合わせて今回の札幌Ruby会議02を振り返ってみようと思う。

今回とても心に残ったセッションが2つある。
2つあるんだけど、長くなるのでまずは先にやった方。

須藤功平さんの「レシピに書かれていないこと」

このセッションは、コードを書いていると怖いと(思っちゃうくらい真剣、ということだろうけど)社内で恐れられている須藤さんの、コードを書くことへの熱い思いが詰まったいいセッションだった。


このセッションで言われていたのは「良いプログラマーは自生しない」ということ。人と一緒にコードを書いて、人のコードを(書いているところを)見てプログラマーは良くなっていくんだと須藤さんは言っていた。そしてその後素晴らしいライブコーディングが始まったんだけど、それを見ながら思い出したのは、高橋さんと一緒にコーディングしていたことだった。

私は、たまたま20代なかばの頃に転職した会社に高橋さんがいて、当時今よりももっと小さかったその会社でPGは高橋さんと私の二人だけだったので、高橋さんと一緒にコードを書く機会が沢山あったし、須藤さんが言うように一緒にコードを書くことで高橋さんから多くのことを学んだ。本当に、たっくさん。
入社から5年同じ会社で仕事をしているうちに、私はRuby会議のスタッフになり、LLに自分でチケットを取って行くようになり、それらを通じてたくさんの人たちと出会って、たくさんの素敵な体験をするようになっていた。LLってなんですか?と言っていた私が。

もちろん、何をするにも選択をするのは自分だし、高橋さんから何かを強要されたことはない。というかそういうことを言わない人だし。でも私が変わるきっかけを与えてくれたのは高橋さんだった。

人と一緒にコードを書くことが、変われるチャンスをも与えてくれるってすごいよ。というか、コードを書いているだけで人に影響を与えることができる人っているんだよ。私にとって高橋さんがそうだったし、今回見ていて須藤さんも同じ種類だなあと思った。あと、以前LLで機会があってトリプルプロしたかずひこさんとかsecondlifeさんなんかも凄かったなあ。そんでもって、多分、札幌に来ていた何人もの人がそんな種類の人なんじゃないだろうか。できることなら自分もそうなりたいと思うし、こうやってカンファレンスに自分で出かけて行くようになって色々なものに触れる機会があるぶんだけ、それがない人達へ伝えていきたいと思うようになった。

しばらく小さい会社にいたし、すごい人達を見ていることが多かったから、日本の多くのSIerやそこで働く人たちがどんな風に仕事をしているかを忘れていたんだけど、最近一緒に仕事をしている人たちや、そこで動いているコードを見て、思っているよりも業界は変わっていないと思っていたんだ。そうじゃなくするには、どうすればいいんだろうって。そんなタイミングでの須藤さんのセッションだったので、なんか初心に帰ることができた。

私たちができることはコードを書くこと。コードを通じて伝えられることは多いよ。そんな当たり前のことを当たり前のように思い出した。

1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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