2010年1月11日月曜日

映画「戦場でワルツを」を観てきた

先週観損ねた映画を観てきた。

戦場でワルツを(2008イスラエル)
@シネスイッチ銀座

内容は、二十数年前のレバノン侵攻時の記憶だけが抜け落ちている、元イスラエル軍兵士の男が記憶を探す旅に出るアニメーション映画。

戦争映画だし、イスラエル/パレスチナ問題でも問題となった虐殺事件を題材としているので、とても重いはずなんだけど、アニメーションであるために現実感は薄い。けれど、最後の最後の映像でこの映画がノンフィクションであると思わせてくれた。観ておいて良かったと思える作品。

イスラエルとパレスチナについては、

・パレスチナにはエルサレムという3つの宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)にとっての聖地がある
・ホロコースト以降自分たちの国を持ちたかったユダヤ人がいて、もともとアラブ人が住んでいた所に色々あって建国された新しい国(イギリスの二枚舌外交とかあって)
・建国のもろもろから、ヨルダン川西岸とガザ地区ではイスラエルとパレスチナ(アラブ人/イスラム教)の戦いが今も続いている

くらいの知識しかなくて、この映画に限らずイスラエル/パレスチナ問題をもっとちゃんと把握するためには、宗教的な背景とか経済的な背景とかをもっと知っておく必要があるなあと改めて。ずっと気になっていることなので、この機会に今度こそちゃんと勉強しようと思う。

余談だけど、イスラエルの映画なので使われる言葉はヘブライ語。ヘブライ語をちゃんと聞くのは初めてだったんだけど、フランス語を中東の言葉と混ぜたような言葉で、フランス語が好きな私としては耳ざわりは悪くなかった。


これから観たい映画:

シャネル&ストラヴィンスキー(2009フランス)
クソかもしれないけど好きな映画であるNOVOの主演女優アナ・ムグラリスが出ているのでとりあえず観ておきたい。

ユキとニナ(2009日本、フランス)
諏訪敦彦はパリ・ジュテームでビノシュが出ていた作品を撮った人。あの映画で唯一「うーん…」と思った作品だったけど、まあ観ておきたい。

誰がため(2009デンマーク他)
ナチものなのでちょっとどうかな、とは思いつつ気になる。

ブルーゴールド 狙われた水の真実(2008アメリカ)
ドキュメンタリー。これは観る。

1/11 ちょっと追加。
かいじゅうたちのいるところ(2009アメリカ)
スパイク・ジョーンズ監督作品の有名な絵本の実写映画。大きい映画館でやるような作品ぽくて全然ノーチェックだったけど、予告見たらすごく良さそうなので観に行きたい。主人公の子役の子がものすごく可愛いんだけど、キャサリン・キーナーが相変わらず良い演技してるっぽい。

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