2010年12月9日木曜日

札幌Ruby会議03に参加してきた

去年に引き続き2回目の参加だったけど、今回も色々と勉強になりました。

全体的には「感極まる」というのが合言葉になってしまっていたけど、私にとっては「日常の延長上にあるRuby会議」という感じだったなあ。

感極まってないとかそういうことではなくて、Ruby会議は1000人規模で人を集めて、でかい会場を借りて、2日間とか3日間通しで2~3トラック並列で大々的にやってるけど、そっちはなんていうかどこか現実と乖離した状態というか、日常とは違う「特別」な期間という感じがしていて。
地域Ruby会議は小規模(今回の札幌は160人くらい?だったみたいなので今年のRuby会議の中ホール200よりも少し小さい)だし、1トラックを参加者全員で体験する(つくり上げる)というアットホームな場であるというのがあって、例えばRailsDevConというのが少し前に東京であったんだけど、「気がついたら参加締め切ってたけど、参加人数増やしたんならちょっと顔出してみようかしら」と気軽に顔を出せるのとそう遠くないイメージ。

それと、普段ひとりで考えて悩んでいることの回答や考え方の指針みたいなものをセッションを通して得ることができて、それについて話すことが(Kaigi)できる。そんな身近で親密な雰囲気が今年の札幌Ruby会議にはあったなあと思ったよ。


あと、個別にちょっとだけ感想などを。

柴田さんの「Rubyのテスト文化とツール 2010」
ここ最近私の中で、テストを書くこと、それを周りと共有することというのが悩みの一つであり、色々と参考になったのでした。

島田さんの「Rubyの教えてくれたこと」
実は島田さんのプレゼンはスライドは見たことあれど、実際に話しているところは初めて見たのでした。普段話していても思うんだけど、島田さんの話し方や言葉の選び方は独特で(「感極まってます」も島田語だよね)、モノに心を与えてそれと対話するように話しをするし、人に伝えるときもそうっていうのがとても素敵だなあって思う。地方だけじゃなくてRuby会議でも話せばいいのにね。

前田さんの「北のRails開発現場から'10」
ペアプロとかツールのお話。なんとRubyの話じゃない(笑)でもどうやって普段仕事してんの?とか超気になるところだよね。私も普段から色々と思うところがあってペアプロいいなあって思ってた時にコレですよ。ほんとタイムリー。しかも前日に設営のはじっこで須藤さんがちょろっとデバッグを一緒にしてくれて、それが色々と刺さった矢先のこのセッションだったので当然深く刺さりました。懇親会では聞きたいことも聞けたし札幌で働く人たちがこうして自社の文化を発信してるのを見ると嬉しくなる。

はしむかいさんの「(カーリングとRuby)2投目 - Making Ricochet with the Ruby stone into Granites.」
去年LTで大反響を呼んだカーリングの人で農家の人のセッションが大きくなって帰ってきましたというセッション。あいかわらずすごく面白い。開発環境っつって雪景色の写真が出てくるとか面白すぎた。晴耕雨Ruby。あと、札幌Ruby会議03印のお米を配っていて、ひとついただきました。ありがとうございます!(ogijunがもらったやつをくれたの!ありがとうねー!!)

大場寧子さんの「Railsアプリ開発 野生のカン」
こちらも普段の開発で培ったノウハウをチラ見させてもらった感じ。とても役に立ちそうな話で、URL設計重要(でもメンテナンスは必ずしも重要ではないとか)とかガラスの仮面でRESTfulインターフェースの話とか面白かった。前夜祭とか懇親会とかで話を聞く機会も結構あったけど、聞き足りない、もう少しゆっくり話を聞いてみたいなあと思ったのでした。

かくたにさんの「There Is No Spoon:Revisited」
かくたにさんのプレゼンは毎回すこしずつ進化してる感じだけど、私が特にいいなあと思うのはだいたい札幌でやるみたいですね。なんでかな?去年、須藤さんのセッションの他のもう一つは角谷さんのプレゼンですごく感動したのを覚えてるんだけど、今年もまた良かった。なんならRuby会議の方より良かった。私は電波飛び交ってるみたいなのはあんまり好きじゃなくて、去年の札幌くらいから電波が弱くなって本質が見えやすくなったから、なのかなあ?よくわかんないけど。ああ、あとビックリしました。"インターネッツ怖い。"

運営について
あまり時間がない中での準備お疲れさまでした。
喫茶自由にカツゲンとか属性シール(タグ)とか島田さんの司会とかUstとかデザインワークとか前夜祭とか懇親会とか、とてもとても楽しませていただきました。
私はRuby会議は運営に回っているので純粋にコンテンツを楽しむことができないけど、札幌Ruby会議ではそれができるので今年もずっと楽しみにしていて、来てみたらやっぱり楽しくて良い時間を過ごせました。良いKaigiをありがとう:-D
壁紙は気に入ったので、アイドルの妖精であり女神であるところのこじはるちゃんには戻さずにこのまましばらく使おうと思っているよ。

須藤さんとデバッグ
セッションの方の話ではない個人的な体験なんだけど、実は前日の設営時にメディアMIXにおじゃまして端っこで須藤さんとのデバッグ体験。私のマシンの環境構築がうまくいってなかったんだけど、それを須藤さんが一緒にデバッグしてくれて、その場では終わらなかったんだけど、最終的に千歳空港で続きをやったら無事に環境構築できましたっていう。とても助かったしとても刺激になりました。どうもありがとう。精進します。(бвб).oO(LTは最後まで聞きたかったなあ)

2010年11月3日水曜日

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Perfume結成十周年。東京ドームライブ
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に行ってきた。

オープニングはウェディングドレスのような白い衣装を着た3人が十字の花道の先からせり上がり、センターへと歩いていく。その間に数歩進むごとに1からカウントアップしていってセンターで10に。花道のセンターは縦に細長いテントのようなものがあってその中に入った3人のシルエットが浮かび、そこからのシークレット・シークレット。その後不自然なガール、GAME(これちょっとびっくりしたよ!)、ワンルームディスコとハードな曲からライブはスタート。

長いMCを挟んで、ナチュラルに恋して、love the world、I Still love U、575(スゴク良かったなあ)のloveな甘い曲がくるいつもの流れ。新しい曲が出てきたのでマカロニとかBaby cruising loveとかが入らなかったのね。

衣装チェンジの後はPerfumeの掟(Music by中田ヤスタカのクレジットつき)。3人それぞれのダンスソロはモニターとシンクする演出でめちゃくちゃカッコよかった。いつもならedgeでやるようなダンスの見せ場。

もっかい衣装チェンジしてピーターパン・ティンカーベル・キャベツ(みたいな衣装!)でVOICE、コンピューターシティ、エレクトロ・ワールド、パーフェクトスター・パーフェクトスタイル、Dream Fighter。シティ→エレワはとにかくテンションが上がる上にドームでPSPSとか泣けてくる。

P.T.A.のコーナーで一瞬the best thing(グーチョキパーチョキチョキチョキチョキチョキ)、ペプシCM再現(LOVE FOOL!!)、ジェニーはご機嫌ななめ、Perfume、チョコレイト・ディスコ、Puppy love、wonder2(まさかのここで!!)で本編は終わり。

アンコールは、ねぇ、そしてポリリズム!


書きたいことはとにかくたくさんあるんだけど、最初のMCがとにかく印象的だったなあ。今まで支えてくれた周りの人(水野先生やもっさん名指し)たちやファンへの感謝(これはいつもどおりではあるんだけど、今日は特に気持ちがこもってたね)。そしてあ〜ちゃんの言った言葉。

”AXや、渋谷O-East、渋谷O-Westやアストロホールなんかで
やってた頃となんにも変わっとらんよ。
あの頃とおんなじ気持ちでいまここにいます。”


この言葉がPerfumeの本質を象徴してると思う。
感謝と初心を忘れないPerfumeらしい、とてもいいライブでした。

こっちがありがとうをいいたりないよ、あ〜ちゃん!

2010年5月23日日曜日

たいやき道 俺たちが夢見たえにしテック本社編

札幌駅で 設楽さん、前田さん、菅井さん、小笠原さん と感動の再会。
そしてすぐさま 小笠原さんが地元の小樽で買ってきてくれた「ぱんじゅう」を頬張る。

薄皮、あんこたっぷりですごく美味しかった。欲張って2個いただいて、みんなで完食!

ぱんじゅうをもぐもぐしながら、「駅集合組はこれで全員ですかね?」と聞くと「いや、谷口さん、その辺にいましたよ?」と。
そこへ谷口さん登場。「実はずっとあそこ(駅の中のお店)から見てました」「え、なんですぐ合流しないんですか?!」「いやー、おもしろいと思って。そういうのがいいんですよ」と自由すぎる大学のセンセイ。

さらに「 mayuco くるんじゃ無かったっけ?」「そういえば、前回のたいやきツアーも mayuco 遅かったねえ。」などと話をしていると、まるで近くのお店で様子を伺っていたかのように mayuco 登場。「えへへ」

これでどうやら全員揃ったので移動開始。スープカレーのお店ぐゎらん洞へ。
原住民の皆さんが、地下鉄一日乗り放題券を買った方がお得だと言うので、「ドニチカ」購入(札幌の地下鉄は suica 使えないの!!)。エムは何も言わずとも須藤さんの分と2枚購入。財布力をいかんなく発揮していた。


地下鉄に乗って、歩いて、darashi コーディネートの「ぐゎらん洞」でスープカレーをいただく。和風のスープカレー。







激ウマ!これね、ものすごくうまかった!私のスープカレー史に残る味!(スープカレーは前回のツアー以来2店舗目)

全員スープカレーを堪能して、じゃあ、伝説のえにしテックを目指しがてら札幌散策しましょうと外へ。ふと mayuco を見ると重そうな黒いバッグ。
「もしかしてこれたいやきの型ですか?」「そうです」「スゴイ重いじゃん!エム!!」「持ちます持ちます」「え、悪いですよ」「いや、そのために連れてきたんで」「持ちます持ちます」
エムが財布力だけでなくポーター力までも発揮して出来る子アピール。mayuco に気に入られようと必死。

歩きながら途中のコンビニ(セイコーマートではない)で酎ハイなどを購入。缶酎ハイ片手に札幌を歩く(お行儀悪いとか言わない!)。
そしてとうとう前回は庭しか見れなかったえにしテック本社へ。
えにしテックの庭ことさつき公園、そしてそびえ建つえにしテック本社ビル。





「何階?何階?」色めき立つ東京組。「『開発』ってあるから10階ですよね?!」「おお!!これは10階ですね。まちがいない!」「8階です」(10階に開発さんという方が住んでいらっしゃるようで…)

えにしテック本社ビルの意外と小さいエレベーターに2回に分けて8階へ。
初めて足を踏み入れたえにしテックはペンギンがたくさん生息する素敵テックでした。
えにしテックグリーンのラグやらキッチン小物も色々とかわいい。
初めてのえにしテックで写真を撮りまくる東京チーム。テンションはダダ上がり。
ホワイトボードカレンダーに「←たい焼き会→」を発見して喜ぶ私

とそれを撮る須藤さん「もうちょっと、この角度で」写真を撮るポーズをダメ出しされる。「ツイッターにポストしました?」わざわざ確認してからポストする須藤さん。謎のプロデュース力。

はじめてのえにしテックを堪能し、肝心のキッチンを確認して、調味料やら冷蔵庫の中身もチェックして、近くのスーパーへ買出しに行く。
スーパーで小豆(豆の方)を見つけられず、「これしかない」とあずき缶を前に途方にくれる須藤部長。
いやそれ見てる場所が悪いでしょ、と乾物コーナーで無事に小豆をゲット。
そしてカートに積むのは酒、酒、酒。
darashi が緑のエビスビール6缶を持ってくるんで、「え、なんでコレにしたの?」「あ、やっぱコレみんな好きじゃないですかね?」「いや、私はビール飲まないんでわかんない」「僕の好みはあんまり人と合わないからやっぱ違うのにしましょう」→普通のエビスに。緑のエビスで良かったんだよ?えにしテックのイメージカラーはグリーンなんだし。

気がつくと、みんなできたのになぜか人数が減っている。
「あ、谷口さんたち、先に外で飲んでます」
外で既に買ったビールで一杯やっている谷口さんたちと、買い物チームも買ったお酒を開けつつ(お行儀悪いとか言わない!)えにしテックへ戻る。

2010年5月11日火曜日

GWに帰省した時の写真を整理した

今回も持っていったカメラは Vivitar Ultra Wide&Slim。画角が22mmの超ワイドトイカメラ。本体価格は4千円弱くらいでもものすごく楽しめる良いカメラです。
普段は超広角を楽しむんだけど、今回は何故か撮影対象にいつもよりも一歩近づいて撮ることが多かったため、正方形にトリミングしてみたら、なおさらトイカメ感が出て面白い感じに。


路地裏の床屋さん。こんなところにあってお客が入ってるのかどうか不安になる。


古くからあるお店が頑張っていると勝手に「フムフム」とか言っちゃう。


お肉屋さん。見ての通り。


アーリーエイティーズぽい毛糸たち。いつから売られているのかは謎。


純喫茶だったんだろうなあ。ナポリタンとか出ちゃうような。


小さな公園、鯉のぼりの吹流し。


水族館なのに動物園のような…


都会に行くと商業施設にくっついていたりするくらいの小規模な観覧車。


正直、萌えた!メリーゴーランド萌え!ファンシー!!!


この滑り台よりも後ろのアンパンマンの方が人気があるようでお爺ちゃんの後ろ姿も切ない。


水族館のマスコットキャラクター。フレア出まくりなところもトイカメラだね。


毎回帰省する度に何かしらのカメラを持って行って歩きまわって写真を撮るのだけれど、今回はあまり今までは行かなかったエリアへも行ったりして、普段とは違う写真を沢山撮った。撮っている間じゅう、ファインダーを覗くのが楽しくて楽しくて。写真を撮ることの楽しみの1はファインダーを覗くことだよなあ、と改めて思った。

その他にも何枚か flickr で見れます。

2010年4月30日金曜日

映画「オーケストラ!」を観てきた

30年前、政府に逆らった為に公演(チャイコフスキーの協奏曲を演っていた)を中断され、そのまま楽団まで解体させられてしまった指揮者のアンドレイ。清掃員として働いているボリショイ交響楽団のオーナーに届いたパリからの公演依頼のファックスを盗み出し、散り散りになっていたオケメンバーを集めて自分たちがボリショイだとでっち上げて、30年間引きずっていた夢の続きであるチャイコフスキーの協奏曲をパリで演奏する、というお話。

前半はステレオタイプなロシアやロシアの人々や共産党の風刺みたいなものを、コメディっぽく見せておいて娯楽映画的ですごく楽しい。

後半パリへ行って、リハーサルに集まらないボリショイのメンバーに呆れていたフランス人ソリストのアンヌ=マリー・ジャケが、サーシャのチェロや外見はいかがわしいジプシーのようなバイオリニストの演奏を聴いて素直に感動するシーンや、アンドレイがアンヌ=マリーとのディナーで協奏曲の想い出と取り憑かれてしまった心を吐露するシーンなんかはすごくすごく良かった。

フィナーレの演奏部分も、オーケストラものは長いなあと感じられることが多いんだけど、この映画は全然長いとは感じられない。そして、「ああ、この場面で映画が終われば完璧」と思った瞬間にエンディングロールが流れる。このタイミング!

とにかくいい映画。都内ではル・シネマとシネスイッチ銀座でしかやっていないみたいだけど、もっとたくさんのところで上映されてたくさんの人に観られるべき映画だと思う。

もしこれを読んで興味をもつ人がいれば観にいって欲しい。すごく楽しめると思う。


ちなみに、この映画を見て思い出した映画が二つほど。
どちらも私は大好きでいい映画だと思っていて、共産党のエピソードやオーケストラ繋がりというのもあるかもしれないけど、前者とは特にテイストが似ているなあと思った。

グッバイ、レーニン!(2003 ドイツ)
ベルリン・フィルと子どもたち(2004 ドイツ)

2010年4月26日月曜日

たいやき道 今回もえにしは「恵庭なう」を fav るのか編

4/10(土) たいやき道1日目。

須藤さんのモーニングコールを華麗にスルーして始まるたいやき道の朝。

須藤さんとの待ち合わせは新宿駅の山手線ホームに8:40。
乗り換えてなんとか間に合うも、須藤さんは結構不安だったみたいで、「!」多めのツイート。そして携帯には不在着信(大分あとで気づいた)。






でもまあとりあえず間に合って山手線に乗車して、品川駅で京急に乗り換え。改札前にたどり着くと、ちょうど羽田空港行きが来ていたのでそれに乗ろうと改札へsuicaをタッチ!ガシャン!




結局来ていた電車には乗れず。ま、ちゃんと羽田まで時間通りに行けましたけど。

電車内では、クリアコードのインターンでもあった、たいやき部員のはやみずさんの書いた就活生のなんとかを最近読んで面白かった話を私がすると須藤さんが大喜び。空前の「オンシャガ、オンシャガ」ブーム。「えにしテックで『オンシャガ、オンシャガ』と鳴きましょう!

そして須藤さんのいつものきのこいじり。
「札幌楽しみだよね」という私の発言に対して「いつもより多めに胞子も出ますみたいな感じですよね。」慣れているので私も「いつもの2倍出ますよね。胞子2倍のアゲアゲキノコナイトっすよ」と受け答え。

須藤さんの「メールの From などで ShimadaKoji と ShidaraYoji の区別がつかない」という話から、これはきっとえにしテックの入社条件なんじゃないかという話に。「そういえば、こないだたかはしさんに会ったときに、『ついにえにしテックに入れる日がきた』と言ったら『おお、入社ですか?』と切り替えされた」「あーでも、入社条件をみたしてないからダメっすねえ」

羽田空港で無事にエムと落ち合い、チェックインカウンターへ。
受付のお姉さんの「エムタッカン様、スズキミホ様、ストウコウヘイ様」に須藤さん歓喜。

飛行機のチケット代を立て替えてくれていた須藤さんにチケット代を払おうと財布からお金を取り出そうとするエムに対して、「そのままお金持ってていいから、これから先、私が言うもの全部それで買ってください」という須藤さん。エムが須藤さんの財布(もしくはワイフ)になった瞬間。

搭乗時間まで、札幌チームへのおみやげを物色することに。
色々見ていくと、arinco の文字が。「arincoをmayucoに食べさせてあげたい!」ということで、arinco(ロールケーキ)を買うことに。
「あ、不味いことで有名な木久蔵ラーメン」「買いましょう
芋栗南瓜好きな須藤さんがどうしても栗入りどら焼きを所望(エムが上野うさぎ屋でたいやき箱買い済)。試食にて私一人差し出してもらえない。おばちゃんの「ごめんなさいねー。小さくて見えませんでした」に須藤さんとエム、ややウケ。

しかも、この時点から呑み始めようとする須藤さん(と私)。だがしかし、空港にはビールしか売っていなかった。

そうこうするうちに搭乗時間になったので、ゲートへ向かうも、お土産が予想外に大荷物になってしまっていて。確か、二つ以上の荷物って持って入れないよねえ?と話していたら「こんなこともあろうかと…」とエムが予備の旅行バッグを取り出す。それにおみやげを詰めて、エムが急いで手荷物を預けに行く。
須藤さんと私は先に搭乗口へ。金属探知のゲートで須藤さんが華麗にキンコン♪「こちらへ来て下さい」とピックアップされ、おとなしく金属多めのベルトを外してゲートを通り直す須藤さん。
続いてエムも搭乗口へ。何故かその手にはさっき走って預けに行った土産バッグが。「あれ、その荷物、預けにいったんじゃなかった?」「目の前で締め切られました」

無事に飛行機に乗って離陸前にエムが緊張し始める。そういえば、飛行機は苦手というエム。ミンティアを口にポイポイと投げ込む姿を見て、ミンティア的なものを口にすれば大丈夫なの?離着陸時に何が起こるの?という話になり、「マジレスすると…」と語り始めようとしたエムにいきなりキレる社長。「なんなの?その『マジレスすると』って」「エム、キレが無いよね」と力いっぱいダメ出しをされる。離着陸の緊張プラス須藤さんの厳しいマークに合い、ちょっとヘコむエムタッカン27歳(だっけ?)。

実を言うと、たいやき部ツアー以外で一緒に遊んだことのない3人。1時間半のフライトはちょっと長くて、そろそろ話すネタが尽きてきた頃、無事に千歳空港に到着。そのまま急いでJRの改札へ向かう。

改札近くの駅売店前で、トイレ休憩。須藤さんは「エム、酎ハイ買っておいて」を言い残してトイレへ(私も)。トイレから戻ると、エムがちゃんとふたり分の氷結とアテを買っておいてくれた。飛行機であんなにdisられながらもちゃんと言うことを聞く従順なエム

駅の売店のkitacaパスケースに後ろ髪引かれつつも改札を抜けてエアポート快速へ乗り込む。3人でボックスにして座れる席がなかったので、ジャンケンでエムが一人座席に。
須藤さんと私は早速氷結を開けて飲む(昼前)。うまし。そして私は飲み始めたことをツイート。「氷結のんでるいま」。
まだ少し雪の残る車窓を見つつ須藤さんと話をしながら、「恵庭なう」するべく恵庭到着を待つ。そして恵庭のホームが見えた頃に、みんな大好き「恵庭なう」。
おっと、ツイッターのクライアントソフトがオフラインだ。オンラインにしないと。と、オンラインにして、無事ツイート完了。「恵庭なう」にホッとして氷結を飲んでいると、須藤さんが笑い出す。「TL見て」。

「恵庭なう」「恵庭なう」「氷結のんでる」

オーマイガッ!!オフラインだったのがこのタイミングでポスト?!
これにすぐさま食いついている june29
「じゅーん、しつこい」
そんな須藤さんとの会話を拾って(一人席で寂しい)エムがツイートする。



それを見て須藤さんが「エムがいると全部メモってくれるから便利ですね」。(少し大きめの声で)「エム、今のメモっといて」。
そして土曜の午前中から浮かれる #taiyakido ポストに t_wada がスタンド参戦を決め込む。





直後、ふと何かの気配を感じて、何気なく後ろに居るエムを振り向くと、エムのすぐ斜め後ろに本を片手に静かに立つ妙齢の女性(推定45歳)が。この日わかったことは、t_wada のスタンドはおばちゃん型ということ。

そんなはしゃいだツイートを見て、札幌から上京したばかりの maicos がホームシックにならないかを心配しつつ札幌到着をまつ東京組。

そして今回の「恵庭なう」も(余計なものまで)きっちり fav ってくれる律儀な島田さんなのだった。

2010年4月13日火曜日

たいやき道 えにしを囲んでmayucoのたいやきが食べたい編 〜あの衝動はまるで恋だね

4/10-11 たいやき道(twitter公式タグは#taiyakido)まとめその1
例によって箇条書き(長文難しい><)。

・発端は2/14の以下のポスト。






・私たちのアイドルである mayuco の自作たいやきをおねだり。

・この後、twitter上でもう一人のアイドルであるえにし(Ruby札幌の島田さん)を囲んでたいやきパーティーをやろうぜ!という話で盛り上がる(えにし抜きで)。

・もしかして本当に実現できるんじゃないかしらと思ってしまったアホ(私)がえにしに打診。
そう、 mayuco も好きだが、えにしも大好きな私たちは、えにしを囲んでたいやきパーリィーをやりたかったんだ。(正直、えにしテック本社にも入ってみたかった)

・これをえにしが快諾。
"是非是非 :-)"
えにし、懐深すぎ。

・場所はえにしテック本社なので、気を使って最小催行人数は札幌組2(えにし&mayuco)+東京組3(須藤さん、takkanm、私)の5人。

・日程は一番忙しそうなえにし曰く「埋めてしまったもの勝ち」ということなので、みんなで調整して4/10-11に。
余談ながら調整するために使用した「チョー助」が dis られまくる。
takkanm「なぜ調整さんを使わないのか」
仙台Ruby会議の日に参加するはずのえにしが × を入れ忘れるなどのアクシデントもあった。

・航空券を須藤さんが3人分手配するも、takkanm の本名を知らずに予約名を「タッカン エム」に

・タッカンムと呼ぶべきかタッカンと呼ぶべきか、あるいはミムラくんと呼ぶべきか迷っていた私がそれに食いついてエムよばわり。
みんな同じことを思っていたのだろう、自然とみんな「エム」と呼び始める。
その後のメールでは takkanm が自ら「エムです」と書いてくるように(エム誕生秘話)。

・たいやきパーリィー以外に札幌でやりたいことや飲み食いしたいことをふんだんにアウトプット(これがふんだんすぎて後で自分たちの首を締めることになるなんて、想像…できてた!)。

・須藤さんが mayuco のスープをオネダリし、それに乗っかる私とエム。 mayuco がこれも快諾。優しい mayuco に東京のファンクラブ会員も活気付く。重たい道具はすべてエムが持ち、調理助手にはエムがつくことが決定。

・ mayuco とえにしとで東京組(主に私と須藤さん)のワガママを汲みとって、札幌の呑み喰い処を調べてくれるなどする。

・スープカレーはもちろん番長のテックこと darashi が美味しいところをピックアップ(須藤さんリクエストで和風なぐゎらん洞に)。

・Ruby札幌と札幌たいやき部のメンバーも随時加わることに。おもてなし力がハンパ無いRuby札幌チーム。ますますおもてなしされてしまうムードになりちょっと恐縮するも旅行ボルテージはこの時点からずっとMAX

・事前の最終段階では以下のようなツアーモデルコースが策定された(tmaeda曰く「豚一家」的スケジュール)。

羽田(04/10 10:15)
→千歳(11:45)
→札幌駅
→スープカレー(ぐゎらん洞)
→札幌の街を散歩と買い出し
→えにしテックでたいやきパーリィーと mayuco のスープをいただく
→耐久居酒屋はしごツアー
→朝市で
→たいやき部活動(和菓子屋、シャケ焼きなどを食べあるき、最後はたいやき部の聖地である柳屋で〆)
→札幌駅
→千歳(17:40)
→羽田(04/11 19:15)

・寝る時間が無いのは気にしないふり男の子。

2010年3月16日火曜日

パッと楽しく遊ぼうの会に行ってきたよ♪

とりあえず三人がめちゃめちゃ近くにいて、めちゃめちゃ楽しかった!

三人ともすごい可愛いかった〜!!

ミサンガは付けるときにうっかり願い事するのを忘れてたので今から願うことにする。

2010年2月20日土曜日

映画「かいじゅうたちのいるところ」を観てきた

おとぎばなしですこれは。原作絵本だし。
普段は脚本とかすごく気になるんだけど、こういう筋が無いみたいな映画でも大丈夫なときもある。
スパイク・ジョーンズはいいね。もっと変態な感じになるかと思ってたけど、そうでもなくて。良かった。いい映画だった。

部分的にすごくいいシーンは幾つもあって、お母さんの机のしたでストッキングのつま先を引っ張るシーンとかすごくよかった。
あと、冒頭の雪合戦のシーンから舟に乗る前くらいまでは、あまりにも「あー、あるある。あったあった。」みたいなかんじで小さい頃を思い出してきゅーんとする。した。
あと、キャサリン・キーナーはやっぱりよかった。


王様は孤独や悲しみを癒せない。それは自分で作り出しているものだから。
あのあと、どうなるんだろうねえ。

2010年2月3日水曜日

"name your price"

最近色んな曲を聴くようになって、特にエレクトロ方面を色々と聴き漁っていて見つけたのが Nite Club。

webサイトで下の曲を聴いて、アルバムも全曲通しで試聴できて、買いたいなあと思ったけど、国内のiTMSには無し。どうしようと思っていたらwebサイトからCDを買える($10。安ッ)し、ダウンロードもフォーマットを選んでダウンロード出来ますよ、と。

値段が書いてなくて、「name your price」とあるから何の事かと思って調べたら、好きな値段で売りますとかそういうことらしい。すごい。決済のページの方に一応ミニマム$5でって書いてあったけど、それにしたってすごいなあ!
というわけで、Paypalで無事に購入して今聴いてる。

Good Life(Nite Club)


元曲はまさかのカニエ・ウェストとリル・ウェインw
普段は絶対に聴かない嫌いな二人だけど、まあいいや。


あわせて聴きたい:Fireflies(Owl City)


こっちは今の今売れてる曲で、ビルボードのチャートにもちゃんと入ってるね。PVがキラキラしていてかわいい♪

2010年1月31日日曜日

ポータブルヘッドホンアンプ Fiio E1 買った

ポータブルヘッドホンアンプ Fiio E1 を買ってみたのでレビューなぞ。

環境は iPod Touch + Fiio E1 + K518DJ(AKG)

最初の印象
・音圧は少し上がって少しクリアに聴こえるようになるけど、音場はそれほど変化なし
・低音も高音もかなり強調されて聴いていてちょっと気持ちが悪いバランス
・ボーカル曲はボーカルがその他の音に埋もれてしまう(ボーカル以外の音が際立って聴こえるようになるため)
・音は変わる。あるのとないのとでは全然違う。でもバランスが悪くなってんじゃ意味無いかなあ。

そんでもって4時間くらい色々聴き続けたら
・E1無しでは今まで物足りなく感じていたいくつかの曲は、良く聴こえる
・そもそも物足りなく感じていた高音多めの曲は結構いい線いってる
・なんか、バランスが変わって来た。低音も高音もまとまってきてる感じ?
・際立って聴こえすぎていた音が落ち着いてきた

上記は静かな部屋での感想。

さらに外に出て聴いてみる。だいたい10時間くらいかな。
・やっぱり曲によっては良く聴こえるようになってるかな
・低音は結構鳴ってる
・気がつかなかった音が聴こえるようになる、というほどではないが、ちゃんと聴きたいんだけど聴こえにくかった音がよく聴こえるようになってる
・けど結構ボリュームを上げないと聴こえにくい?
・最初に聞いたときにボーカル曲は全然ダメかなあ、と思ったけど、そうでもなくなってる。エージング効果か?
・とも思ったけど、ストレートなボーカル曲(YUKIとか)は多分そもそも大丈夫だったのかも。最初の方でPerfume聴いたからかもしれないな。Perfumeは相性の悪い曲がある(ブーミーな曲とか沢山の音が鳴りまくってる曲)。逆にいい曲もある(ltwとかwonder2とか高めの音で構成された曲)。
・バランスがよくなってきたかわりに、そもそも凝った作りになっていない曲なんかは普通にのっぺりと聞こえてしまう。素のiPodで聴くのよりはちょっとだけマシではあるけど。
・あと、iPodから電源を貰っているので電池は目に見えて減る。聴いていない間はiPodから外していてもすごく速い。

というわけで、そもそも低音が強い曲は耳が疲れるかも。低音が強すぎなくて高音域が多めのインストゥルメンタルとか、ボーカルも入ってるけどそれメインではない音作りをしている曲とは相性が良いみたい。それらはiPodで聴いていて最も物足りないと感じていた曲たちなので、すごくマシになった印象。あとは、ストレートなボーカル曲や、基本的に音の情報量は多めなんだけどそもそものバランスが良い曲とか、曲の中で使われる音の質が整っている曲はとても良く聴こえるようになってると思う。まあもうちょっと聴いてみないとわかんないけど、そんなに、すごくよくなるもんじゃないかな、という印象でした。でもくやしいからガッカリはしない!

2010年1月14日木曜日

[いまさら]2009年に観た映画まとめ



レイチェルの結婚
@bunkamuraルシネマ
羊たちの沈黙のジョナサン・デミ監督作品。主演はプラダを着た悪魔のアン・ハサウェイ。前年の2008年は観る映画観る映画はずれていた感じだったのでその流れを何とかしたいね、と思っていて、ジョナサン・デミは羊たちの沈黙が良いし、デブラ・ウィンガーも出てるし良かろうと思って見に行った作品。結果は吉。すごく良いわけではないけど、映画としてはちょっと面白い作りだったように思う。手持ちのカメラで、結婚式に参加した人が撮ったホームムービーのような味わいの部分があったり。あと、映画と言うものをちゃんとわかっている監督が撮った映画は観ていてイラつかないので良いね。お父さんが食器を見て無駄に動揺するシーンはあれはいらないでしょ、と思ったけど。ストーリーについては、姉がいて、さらにその仲がうまく行っているわけではない私には身につまされると言うか何と言うか。映画館に閉じ込められて逃げ場が無い状態じゃないと見ていられないかもしれない。あと、デブラ・ウィンガーは何をやっても存在感があるなあ、いい女優だなあと関心した映画でもあった。多分、2009年最初に観た映画。

インスタント沼
@角川シネマ新宿(だったかなあ?)
転々が非常に良かった三木聡監督作品。麻生久美子がこの時期に映画に出まくっていて、その中から選んだのがこれ。加瀬亮がそれほど好きでは無いんだけど、こういう使われ方をしている時は良いかなあと思う。局所的に面白かったけど転々ほどの良さは無し。これ映画じゃなくてテレビドラマかな。色々と勿体無いなあと感じた作品。DVDで観るのはいいかも。

夏時間の庭
@銀座テアトル
なーんでもないフランス映画。抑揚のない静かな映画。主軸のようなものはあまり無くて、母親の死後になんとなく明らかになってくる母親と大叔父との関係ついて、母親の残していった家と家具調度品などの遺産をどうするかについて話し合う兄弟(全員、母親の家がある田舎とは別のパリ、北京(だったかな?)、NYに暮らしている)、その子供たちの古い家での過ごし方などが風景のように綴られていく作品。少しノスタルジックでありながらも展開はリアリスティック。フランス映画らしくて、そういうの嫌いじゃないよ。ビノシュがなぜか金髪で出ていて、それはどうかなあ、と思う一方で母親役のエディット・スコブという女優さんがすごく良かった、というか好み。私は年配の女優さんが好きです。

サンシャイン・クリーニング
@シネクイント
リトル・ミス・サンシャインのチームが作った作品。ドタバタ的なストーリー展開でありながら、それぞれが個性的すぎる家族が、けれど誰ひとりとして家族からスポイルされないという、正しい家族のあり方を見せる物語でもある。その点ではレイチェルの結婚の方の「既に崩壊してるんだけどお互いへの少しの思いやりによって表面上は成り立っている家族」とは全く別の家族の物語。こういう家族のあり方はリトルミス〜の方も同様だった。私的にはリトルミス〜の方が好きだけど、これも良い映画だったと思う。そういえば、リトルミス~のお母さん役のトニ・コレットも大好きな女優さん。余談だけれども。

マン・オン・ワイヤー
@シアターN渋谷(昔ユーロスペースだったとこ)
フィリップ・プティがNYのワールドトレードセンターに綱を張って綱渡りをした時の事をドキュメンタリー映画にした作品。当時、友人だったり周囲にいた人達のインタビューと当時の映像、再現映像などで綴られて行く。普通に面白くて、当時の親友で計画から実行まで一緒にやり遂げたという人が目を潤ませながら当時のことを語るところではちょっと感動。これはラストへの伏線でもあるんだけど。ただ、この映画のラストは私にとってはバッドエンドなので非常に残念。途中までが面白かっただけに。でも、フィリップ・プティという人を題材にするということはそこまで見せないとダメなのかもなあ、とちょっと今思った。綱渡りのシーンで使われた音楽がサティのジムノペディで、これは素で大好きな曲なんだけど、静かな綱渡りの映像ととてもよく合っていて良かった。

クララ・シューマン愛の協奏曲
@bunkamuraルシネマ
映画中盤までのクララがすごく魅力的で良かったんだけど、後半がいまいち。私は若干ハッピーエンド厨なのでなんだか悲しい終わり方をすると心が晴れない。映画を見た後で、シューマンの死因を調べたり、当時の時代背景をちょっと調べたりして少しだけ合点がいったようないかないような。いや、本当に後半がちょっと、なんていうかすごいというか怖いというか。

女の子ものがたり
@角川シネマ新宿
きーちゃんには幸せになってもらいたいと思う。

空気人形
@シネマライズ
ペ・ドゥナが脱ぎ損。業田良家の漫画が原作で、漫画(短編集なんだけど)は業田良家らしくて良い漫画だと思う。でも、映画には映画のやり方があると思うので、そういう点ではラストがクソすぎた。アラタが「いや、抜けるところ」と言った時点で観客は次の展開を予想できるんだから、ラスト15分?20分か?くらいはあれじゃなくてもっと違う方法で見せてくれてもいいと思うんだ。是枝作品をほかに見たことがないので、いつもあのような映画を撮っているのかどうかわからないけど、映画は説明されすぎると気持ちが悪い。そして、終りが悪い映画は途中がどれだけ良くても好評価できない。
でもこの映画がすごく良かったという人もいるので、気になる人は見ておいてもいいと思う。感想は人それぞれ。良かったと言っていた人にはどこが良かったのかは聞いてみたい。

アニエスの浜辺
@岩波ホール(初めて行ったけどもっといきたい)
とにかく見逃さなくて良かった作品。ドキュメンタリー映画監督であるアニエス・ヴェルダの半生をまとめた作品。砂浜に鏡を置いて鏡に映った友人を撮影する手法とか、道に突然オフィスを再現して劇中劇を見せるとか、内容も撮り方も非常に映画的で、映画のことを良くわかっている良い監督(アニエス本人)が撮った映画であることがよく分かる。もちろん、普段社会派なドキュメンタリーを撮っている監督だけあって、手法どうこうだけではなくて内容もちゃんとしている。ドゥミとの関係もすこし語られるんだけど、それも良い。そういえばバーキンが「ジャンヌダルクを演じたかったけど、私のフランス語は英語なまりが強すぎて。やっぱりジャンヌはフランス人じゃないとダメね」と語っていたのがすごくかわいらしかった。良い映画体験をするというのはこういう事だなあとつくづく思う。2009年のマイベスト映画その1。

フィッシュチャイルド ある湖の伝説(ラテンビート映画祭)
@バルト9(ひざ掛けがない)
これもとにかく観れてよかった作品。たまたまラテンビート映画祭というのを知って、普段日本ではあまり配給されない南米系の映画が観れるということで、そのなかから恋人が観たいといったこの作品を選択。この映画は結局日本では配給されていないけど、どうか、配給されて欲しい作品。内容的には色々なダークマターを取り扱いながらも、最後のバスの中での二人の会話がとても象徴的で、未来を感じさせてくれるラストシーンになっているのがとても良い。ラテン映画はもっと入ってきてくれればいいのに。女性監督の撮ったアルゼンチン映画。原題は「El niño pez」。2009年マイベスト映画その2。(youtubeで英語字幕つきならある、のかな?今もあるかはわからないけど)

ドゥーニャとデイジー
@新宿Ksシネマ(新しくて、変な場所にあるけど施設としては悪くない。ただ上映している映画が微妙すぎてすぐつぶれそうな映画館)
オランダの人気テレビドラマの映画化か何かなのかな。二人のティーンズ(モロッコ人のドゥーニャとオランダ娘のデイジー)の対比がとても面白い。ていうかデイジーが超フリーダムすぎて面白い。ドゥーニャはイスラム教徒であるため、時々デイジーの行動が嫌になるんだけど、やっぱり親友だしほうっておけない、みたいのもまあよくある話ではある。物語はハッピーエンドなんだけど、きっとこの二人の未来は道を分かってしまうのだろうなあ、と思うとちょっと寂しい。個人的にはイスラム圏での女性はもっと開放されても良いと思うのだけれど、宗教についてはわからないことが大すぎるのでなんとも、ねえ。

パイレーツロック
@新宿武蔵野館
ロック、闘い、反骨、父親探し、恋とセックス。「男の子が好きそうなもの」をふんだんに盛り込んだみたいな作品。エンターテイメントでありながらちゃんと物語としても成り立っていて、さすが、「ラブ・アクチュアリー」を作った人たちだなあと思う。うん、面白かった。ケネス・ブラナーは好きな俳優なんだけど、悪役もうまいね。あと、誰も死なない映画っていうのは素晴らしいと思うよ。

千年の祈り
@恵比寿ガーデンシネマ(飲み物がOKになっていた)
チラシによく女優や俳優や有名人のコメントが載っていることがあるけど、まあだいたい感動しましたということを言葉を変えて書いてあるだけの参考にならないコメントばかりで、正直、それにはうんざりしている。ただ、この映画のチラシには余貴美子の言葉だけが、この映画のために書かれたキャッチコピーのように載っていて、それが印象的で観ようと決めた作品。

"平らかでない歳月を過ごした丸い背中の父親と笑わない孤独な娘との静かな会話が、生きるための祈りに聞こえてきた。"

一年の最後に観るのにふさわしい静かで暖かい映画。良い映画だったよ。

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見逃した映画
◆アルジェリア
◆未来の食卓

DVDで観て、良かった作品
◆櫻の園(中原俊)
→旧作の方。つみきみほがすごい良いと聞いていたけどその通り。あとは中原俊映画はいいなあ、ということ。

◆都会のアリス(ヴィム・ベンダース)
→「マヌケ!役立たず!」

◆アニー・リー・ボヴィッツ レンズの向こうの人生
→人を題材にしたドキュメンタリーは良いか悪いかのどっちかなのかね。これは良い方。アニーがキルスティンを撮影してるところとか面白い。あと、小さい子供の前で母親の顔になるとことかも。

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というわけで、2009年に映画館に見に行ったのは13本。だいたい月に1本程度。私的にはそれほど少なくない数だけど、もうあと何本かみたかったなあ。見逃したやつは特に。期せずして良作にいくつか巡り合ったりするのでやっぱり映画は観続けないとな、と思う。

そういえば、kdmsnr が年間50本以上の映画を観てるとかですごい驚く。DVDあわせてとはいえ、映画を観ることの消耗(と集中)を考えるとやっぱりすごい。

2010年1月11日月曜日

映画「戦場でワルツを」を観てきた

先週観損ねた映画を観てきた。

戦場でワルツを(2008イスラエル)
@シネスイッチ銀座

内容は、二十数年前のレバノン侵攻時の記憶だけが抜け落ちている、元イスラエル軍兵士の男が記憶を探す旅に出るアニメーション映画。

戦争映画だし、イスラエル/パレスチナ問題でも問題となった虐殺事件を題材としているので、とても重いはずなんだけど、アニメーションであるために現実感は薄い。けれど、最後の最後の映像でこの映画がノンフィクションであると思わせてくれた。観ておいて良かったと思える作品。

イスラエルとパレスチナについては、

・パレスチナにはエルサレムという3つの宗教(ユダヤ、キリスト、イスラム)にとっての聖地がある
・ホロコースト以降自分たちの国を持ちたかったユダヤ人がいて、もともとアラブ人が住んでいた所に色々あって建国された新しい国(イギリスの二枚舌外交とかあって)
・建国のもろもろから、ヨルダン川西岸とガザ地区ではイスラエルとパレスチナ(アラブ人/イスラム教)の戦いが今も続いている

くらいの知識しかなくて、この映画に限らずイスラエル/パレスチナ問題をもっとちゃんと把握するためには、宗教的な背景とか経済的な背景とかをもっと知っておく必要があるなあと改めて。ずっと気になっていることなので、この機会に今度こそちゃんと勉強しようと思う。

余談だけど、イスラエルの映画なので使われる言葉はヘブライ語。ヘブライ語をちゃんと聞くのは初めてだったんだけど、フランス語を中東の言葉と混ぜたような言葉で、フランス語が好きな私としては耳ざわりは悪くなかった。


これから観たい映画:

シャネル&ストラヴィンスキー(2009フランス)
クソかもしれないけど好きな映画であるNOVOの主演女優アナ・ムグラリスが出ているのでとりあえず観ておきたい。

ユキとニナ(2009日本、フランス)
諏訪敦彦はパリ・ジュテームでビノシュが出ていた作品を撮った人。あの映画で唯一「うーん…」と思った作品だったけど、まあ観ておきたい。

誰がため(2009デンマーク他)
ナチものなのでちょっとどうかな、とは思いつつ気になる。

ブルーゴールド 狙われた水の真実(2008アメリカ)
ドキュメンタリー。これは観る。

1/11 ちょっと追加。
かいじゅうたちのいるところ(2009アメリカ)
スパイク・ジョーンズ監督作品の有名な絵本の実写映画。大きい映画館でやるような作品ぽくて全然ノーチェックだったけど、予告見たらすごく良さそうなので観に行きたい。主人公の子役の子がものすごく可愛いんだけど、キャサリン・キーナーが相変わらず良い演技してるっぽい。

2010年1月5日火曜日

迷子とタワレコ

昼くらいにおうち仕事が一段落したので最後の正月休みを満喫しようと新宿のタワレコへ。

欲しいものは決まっていて、Arrested Development の新譜と SPECIAL OTHERS の一番新しいアルバム、と Perfume の Fan service Bitter。

とりあえず J-POP のフロアでスペアザのアルバムと Bitter を手にとり、他になにか無いかと見てまわることした。
試聴コーナーに銀杏boyzのアルバムがあったのでちょっと聴いてみることに。
銀杏boyzは Perfume 目当てで買った QJ で峯田くんのロングインタビューが載っていたのと、ライブレポートが載っていたのとが、実は Perfume の方よりもよっぽど面白かったことから気になっていたのでちょうどよかった。
人も少ないし試聴もしやすいし。

と、2曲くらいを聴き終えたあたりで、近くにじっとして動かないベイビー(推定2才?子供の歳とか良く解らんけど)と目が合う。

その顔は涙と鼻水でぐっしょりだ。

目があったのはその時だけどずっとそこにいるのは視界に入っていたので、結構そこにいることになる。最初は母親から怒られて泣いてんのかと思ったけど、保護者らしき人も近くに居ないぽい。

迷子?

と考えている間も泣きながらその子はずっとこっちを見ていて。
うーん、と思いながらも試聴を止めてその子に近づく。
子供と接するときはしゃがむのが鉄則らしいので、しゃがんで話しかける。

「どうしたの?おかあさんかおとうさんは?」
「だれといっしょにきたの?」
「おかあさんいなくなっちゃった?」

とりあえず何を聞いてもしゃべってくれない。しゃべってはくれないけど、話しかけて頭を撫でていたら泣き止んでくれたので、その子と手を繋いで保護者を探すことに。
フロアはそんなに広くないし、すぐに見つかるかと思いきや、一周りしてもその子は無反応。

「いる?」「(首を振って)…」の繰り返し。

どうしようかと思っていたら、小さすぎる館内放送で「…お母様がお待ちです」的なのが聞こえてきたので、とりあえず店員さんに託すことに。
店員さんが館内放送のところへ連れていってくれるということでとりあえずは一段落したけど、あの子がちゃんと一緒に来た人と会えたのかはちょっと気になる。

なんだか珍しい体験をしたなあ。