全体的には「感極まる」というのが合言葉になってしまっていたけど、私にとっては「日常の延長上にあるRuby会議」という感じだったなあ。
感極まってないとかそういうことではなくて、Ruby会議は1000人規模で人を集めて、でかい会場を借りて、2日間とか3日間通しで2~3トラック並列で大々的にやってるけど、そっちはなんていうかどこか現実と乖離した状態というか、日常とは違う「特別」な期間という感じがしていて。
地域Ruby会議は小規模(今回の札幌は160人くらい?だったみたいなので今年のRuby会議の中ホール200よりも少し小さい)だし、1トラックを参加者全員で体験する(つくり上げる)というアットホームな場であるというのがあって、例えばRailsDevConというのが少し前に東京であったんだけど、「気がついたら参加締め切ってたけど、参加人数増やしたんならちょっと顔出してみようかしら」と気軽に顔を出せるのとそう遠くないイメージ。
それと、普段ひとりで考えて悩んでいることの回答や考え方の指針みたいなものをセッションを通して得ることができて、それについて話すことが(Kaigi)できる。そんな身近で親密な雰囲気が今年の札幌Ruby会議にはあったなあと思ったよ。
あと、個別に
柴田さんの「Rubyのテスト文化とツール 2010」
ここ最近私の中で、テストを書くこと、それを周りと共有することというのが悩みの一つであり、色々と参考になったのでした。
島田さんの「Rubyの教えてくれたこと」
実は島田さんのプレゼンはスライドは見たことあれど、実際に話しているところは初めて見たのでした。普段話していても思うんだけど、島田さんの話し方や言葉の選び方は独特で(「感極まってます」も島田語だよね)、モノに心を与えてそれと対話するように話しをするし、人に伝えるときもそうっていうのがとても素敵だなあって思う。地方だけじゃなくてRuby会議でも話せばいいのにね。
前田さんの「北のRails開発現場から'10」
ペアプロとかツールのお話。なんとRubyの話じゃない(笑)でもどうやって普段仕事してんの?とか超気になるところだよね。私も普段から色々と思うところがあってペアプロいいなあって思ってた時にコレですよ。ほんとタイムリー。しかも前日に設営のはじっこで須藤さんがちょろっとデバッグを一緒にしてくれて、それが色々と刺さった矢先のこのセッションだったので当然深く刺さりました。懇親会では聞きたいことも聞けたし札幌で働く人たちがこうして自社の文化を発信してるのを見ると嬉しくなる。
はしむかいさんの「(カーリングとRuby)2投目 - Making Ricochet with the Ruby stone into Granites.」
去年LTで大反響を呼んだカーリングの人で農家の人のセッションが大きくなって帰ってきましたというセッション。あいかわらずすごく面白い。開発環境っつって雪景色の写真が出てくるとか面白すぎた。晴耕雨Ruby。あと、札幌Ruby会議03印のお米を配っていて、ひとついただきました。ありがとうございます!(ogijunがもらったやつをくれたの!ありがとうねー!!)
大場寧子さんの「Railsアプリ開発 野生のカン」
こちらも普段の開発で培ったノウハウをチラ見させてもらった感じ。とても役に立ちそうな話で、URL設計重要(でもメンテナンスは必ずしも重要ではないとか)とかガラスの仮面でRESTfulインターフェースの話とか面白かった。前夜祭とか懇親会とかで話を聞く機会も結構あったけど、聞き足りない、もう少しゆっくり話を聞いてみたいなあと思ったのでした。
かくたにさんの「There Is No Spoon:Revisited」
かくたにさんのプレゼンは毎回すこしずつ進化してる感じだけど、私が特にいいなあと思うのはだいたい札幌でやるみたいですね。なんでかな?去年、須藤さんのセッションの他のもう一つは角谷さんのプレゼンですごく感動したのを覚えてるんだけど、今年もまた良かった。なんならRuby会議の方より良かった。私は電波飛び交ってるみたいなのはあんまり好きじゃなくて、去年の札幌くらいから電波が弱くなって本質が見えやすくなったから、なのかなあ?よくわかんないけど。ああ、あとビックリしました。"インターネッツ怖い。"
運営について
あまり時間がない中での準備お疲れさまでした。
喫茶自由にカツゲンとか属性シール(タグ)とか島田さんの司会とかUstとかデザインワークとか前夜祭とか懇親会とか、とてもとても楽しませていただきました。
私はRuby会議は運営に回っているので純粋にコンテンツを楽しむことができないけど、札幌Ruby会議ではそれができるので今年もずっと楽しみにしていて、来てみたらやっぱり楽しくて良い時間を過ごせました。良いKaigiをありがとう:-D
壁紙は気に入ったので、アイドルの妖精であり女神であるところのこじはるちゃんには戻さずにこのまましばらく使おうと思っているよ。
須藤さんとデバッグ
セッションの方の話ではない個人的な体験なんだけど、実は前日の設営時にメディアMIXにおじゃまして端っこで須藤さんとのデバッグ体験。私のマシンの環境構築がうまくいってなかったんだけど、それを須藤さんが一緒にデバッグしてくれて、その場では終わらなかったんだけど、最終的に千歳空港で続きをやったら無事に環境構築できましたっていう。とても助かったしとても刺激になりました。どうもありがとう。精進します。(бвб).oO(LTは最後まで聞きたかったなあ)