2012年9月10日月曜日

映画「闇金ウシジマくん」を観てきた


闇金ウシジマくんを観てきた。

映画でウシジマくんをやるということで、原作を予め読んでいて、その中のキャラクター鈴木未来(みこ)役を優子がやるというので最初はとても楽しみにしていた。けれど、映画の公開に先駆けてテレビドラマの再放送があって、それの第一話を見て、その監督と同じ監督が映画も撮ったというので、まず一旦気持ちがグーっと下がって、さらに、未来の役が漫画での他の役と混ぜられていることを知って、更にググーっと下がって、「とりあえず、期待しないで観に行こう」というところまでになっていた。

というのも、ドラマの方の(まあ一話しか見てないのでそれだけで判断するのもアレなことはわかってはいる)が面白くなかった。脚本と演出が。撮り方も。薄っぺらいなあ、という印象を受けた。何が面白くてなんで人気が出たのかわからなかった。
さらに、漫画での未来のストーリーというのは、ウシジマくん全体の中でみても唯一と言って良いくらい希望のある話で、その話の中心人物と「母親から3Pを迫られる女の子」の話とを混ぜてしまっていることが信じられなかった。それらの話を混ぜることによって、元来の未来の性格描写がブレてしまうんじゃないか、と思っていた。
大衆向けの映画だし、人気俳優を集めるだけ集めておいて、ストーリーは内容の薄い上辺だけの映画にきっと仕上がっているんだろうなあ、と思っていた。

けれど、実際に観た映画の中では、それぞれのストーリーはその中心人物の性格や気持ちの動きまできちんと描かれていて、映画用に沢山のストーリーを絡み合わせているにもかかわらず、薄い内容になんてなっていなかった。演じる俳優たちはそれぞれの役の人生を映画の中で送っていた。未来は原作通りちゃんとすごくいい子で、母親から3Pを迫られるシーンもそれは実はサラリと流れていくワンシーンであって、本当に未来の心が削られるシーンは別に用意されていたところも驚かされた。観終わったあとすぐに「もう一回観たい」と思わされた。それくらい面白い映画だったし、この作品と優子が出会えて良かったとも思ったし、この監督が優子のことを女優として大切に扱ってくれたことも嬉しく思った。(この辺はただのドルオタとしての意見です。)

というわけで、映画 闇金ウシジマくんは観たほうがいい映画なのでスクリーンで見ることをおすすめします。